NBN通信10号ー4

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ワード・エクセル勉強会

 日時:5月16日(日)10時〜15時                                

 場所:名古屋市総合社会福祉会館・北区役所6階

 講師:高知システム開発(高知県からです)

 開催:鍼灸マッサージ勉強会・名古屋点訳ネットワーク

 音声を使ってキー操作でエクセルとワードを扱う学習をした。

 参加者は視覚障害、晴眼者合わせて20名を超えました。

 参加者はご自分のコンピュータを持参しての参加でした。

 


 講師は高知から駆けつけて下さった松岡親徳さん。

 皆のペースに合わせてゆったりと説明をして下さってよかった。


 司会は平瀬徹さん。開会の挨拶はNBNの大倉裕子さん。

 午前中はエクセルの学習をした。

 エクセルを動かすに当たってヘルプの中の「Office アシスタントを隠す」と説明を受けた。

 一口にエクセルといってもバージョンによっては多少の機能の違いがあった。

 音声ソフトも一定ではなく説明を聞くたびに多少の違いが認められた。

 多少のこととはいえ、実際にはそのたびに講師は受講者の間を巡って説明をしなくてはならず大変なことであった。といっても講義のときと家に帰ってからの扱う機種が違ったら本人にとってなんのための講義か?ということになりかねず、ご自身のコンピュータを持ってきてもらったのは実際に活用するには良かったようだ。

 エクセルを操作しながら、うまく動くと思わず喜びの声が出たりして楽しい学習になった。

 昼休みはお寿司を用意されていて参加者がおしゃべりも楽しみながら昼食の時間もにぎやかに過ごした。

 午後はワードの学習をした。

 ワードでも表の挿入も経験した。エクセルとの違いを体験したわけだが、私が組んだ方のコンピュータではエクセルの長所、ワードの長所を実感できた。

 別のグループがキー操作のなかで範囲指定した文字の大きさを簡単に変えることを体験、たいそう楽しそうだった。

  

松岡親徳さんが用意して下さったキー操作の表をNBNの大倉会長が墨字コピー、点訳制作をされたとか、おかげで自分で確かめることもできて学習がしやすかった。

 家に帰ってからもこれがあればきっと便利だろうと思う。

 ワードではテキストボックスの中は画像として認識するとか、そのためテキストボックスの中の文章を読ませることは難しい。目の見えるものはマウスで文章に合わせられるがキーでは合わせるのができないとか。今後お知らせとか、こういう文章作りをする時には気をつけなくっちゃと思った。

 閉会の挨拶は鍼灸マッサージ勉強会の林かよみさん。

 サポーターも普段気がつかないことを知ることができて嬉しかった。

 


 

 

 

 

 一つのグループだけで学習会をしようとしても講師を

お願いして行うことは、なかなか難しいものです。

 

こうして、協力しあいながらなればこその学習会でした。

 また続いてこうした学習をしたいという声もありました。

(はづき会・木全三保子)

 


 はじめまして、大阪の林 かよみと申します。点字使用者です。

今は、企業でヘルスキーパーとして働いています。ヘルスキーパーってなに? どういう仕事? 簡単に説明します。

 


 鍼、灸、あんま・マッサージ・指圧の免許を持った視覚障害者が会社に就職してその中で、社員に対し肩こりや腰痛などの施術をおこなうといういわば、福利厚生を目的に開発された職業です。

 5月16日に、(株)高知システム開発で音声ソフトの開発をされている、松岡親徳様を講師にお迎えして、名古屋でワード、エクセルの講習会を開催しました。

 私たちは、これから鍼灸マッサージを志す学生、すでに企業や治療院で働いている鍼灸マッサージ師や治療院を開業している者たちが集まって、技術の向上のみならず、企業で働く者として、また、治療師としていろいろな勉強をしていこうという目的で、毎月勉強会を開催しています。今回は、その一貫として、晴眼者とワードやエクセルの文書のやり取りができるように、パソコン勉強会を企画しました。

 今回は名古屋での開催ということで、名古屋点訳ネットワークのみなさんとの共催となりました。特に名古屋点訳ネットワークの大倉様には、点字資料の作製にあたりご尽力をいただきました。その上講習会の際には、数名の視覚障害者一人一人に対しボランティアのみなさんが介助者としてついて下さいましたので、安心して講習を受けることができました。

 当日は、大雨にもかかわらず20名を越える人たちが参加して下さいました。私自身音声パソコンを使っているのですが、本格的に勉強をしたことがないので、ワード?エクセル?ってなんだろう?そんなレベルでした。

 午前中はエクセルの勉強ということで講習が始まりました。松岡先生の講義を聞きながらパソコンにむかい、いざキー操作するのですが、なかなかうまくいかずおっかなびっくりでもたもたしていると、私について下さった大倉さんと勉強会なかまの神谷さんが見かねて直ぐにアドバイスしてくださり助かりました。エクセルを開き数字を入力していくのですが、カーソルの動きやなれないショートカットキーにまたおどおどもたもたしているうちに頭の中が混乱してきました。しかし、20分もしないうちにやっとなれてくると、大きな数字を書き込み、足したり引いたりしているとなんだか楽しくなってきました。つぎは、文字も一緒に書き込むことができると判り、これなら家計簿や表作りが簡単にできることを知りました。

 お昼休みをはさみ午後からはワードの勉強です。ワードはただ文字を書くだけではなく、シートにたくさんのせんを引くことができました。でも、なかなかイメージすることができません。ですがパソコンに保存されているテキストデータがあればそれを呼び出して読ませることができたときは嬉しくなりました。

 あっという間の1日でしたが、ワードやエクセルについて少しですが興味もわいてきました。それよりもいろいろな人と出会うことのすばらしさ、お互いに補い合い助け合うことの大切さ、をあらためて認識することのできた有意義な1日でした。

 快く講師を引き受けてくださった(株)高知システム開発の松岡様、名古屋点訳ネットワークのみなさま、ほんとうにありがとうございました。

            (「鍼灸マッサージ勉強会」林 かよみ)

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