コメント | 主人公は36歳の小説家、淳平。4回も芥川賞候補にノミネートされながら、足踏みが続いている。私生活でも、バツイチの女性(小夜子)に秘かに心を寄せているが、一歩を踏み出せないでいる。
物語は、淳平が小夜子の娘(沙羅)に即席のおとぎ話をする場面から始まる。阪神淡路大震災の後、悪い夢を見てヒステリーを起こした沙羅をなだめるため、小夜子に呼び出されたのだ。淳平は、おとぎ話に上手く収束させることが出来ないでいたが、ある夜、新しい結末をようやく見つけだし、そして、これまでと違う小説を書こう、二人の女を護ろうと心に決めた。 |