コメント | 夜を徹して80キロを歩き通すという、高校生活最大の一大イベント「歩行祭」。生徒たちは、親しい友人とよもやま話をしたり、想い人への気持ちを打ち明けあったりして一夜を過ごす。そんななか、貴子は一つの賭けを胸に秘めていた。三年間わだかまっていた想いを清算するために――。今まで誰にも話したことのない、とある秘密。折りしも、行事の直前には、アメリカに転校したかつてのクラスメイトから、奇妙な葉書が舞い込んでいた。去来する思い出、予期せぬ闖入者、積み重なる疲労。気ばかり焦り、何もできないままゴールは迫る――。第26回吉川英治文学新人賞受賞。第2回本屋大賞受賞。
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