NBN通信7−5
 仲間紹介(1)

点字読者
                 
点訳者のみなさまに感謝

 学校の宿題で子供が国語の教科書を朗読する時のように、一字一字文字を確かめながら点字を読んでいたのは、ついこの間のような気がします。見えなくなった今、点字は私にとって大切なものになりました。何よりも読書を楽しむことが最大の喜びです。これは点訳者のみなさまのお蔭と感謝しています。
 今では、インターネットのHPから点訳本の点字データをダウンロードして、パソコンの音声で読書することができるようになり、話題の本や好みの小説、ミステリーだけじゃなく、いろんなジャンルの本を沢山読むことができるようになりました。家事の合間に読んでいます。手抜き大好き主婦の私の場合は「読書の合間にちょっとだけ家事」なのかも。私のように、まだ盲人として初心者マークが付いている者にとっては、触読するより早く読むことができるので、それだけ沢山の本を読めるようになり、大変ありがたいことです。
 読書することには変わりはないのですが、パソコンの音声を使って点訳本を読むことに対して、チクリと心が痛みます。この点訳本が完成するまでにはいろんな作業があることを知り、点訳してくださるみなさまのご苦労を思うと、こんなに簡単に読んでしまっては申し訳ないような気持ちでいっぱいです。
 私たち盲人同志のメールの中でも「今、どんな本を読んでいるの?」とか「この本よかったよ!」などと読書の話が飛び交っています。
 これからも点訳者のみなさまに感謝しつつ、いろんな本を読ませていただきたいと思います。
                                           文 Kayoko Furusho

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