NBN通信9号ー3
ホームページ作成勉強会の報告
主催:名古屋点訳ネットワーク
日時:11月23日(日)10時から3時30分まで
場所:市社協(名古屋市総合社会福祉会館、北区役所上)6階 多目的室
講師:中島正二氏、平瀬徹氏
11月23日は大変よいお天気でした。学校など3連休で皆さんいろいろ計画もあったことでしょうが、講師、視覚障害者も含め13名の人が楽しい雰囲気のなかで学びました。
午前中は実際にホームページを作成し、公開するための基礎知識を学びました。講師は中島正二さんが担当しました。
まず、インターネットについての説明を一通り聞きました。
そして作成したホームページを転送するということについて学びました。自分のコンピュータの中で作成し保管するということと、それをサーバーを選んで公開するということの意味と方法を「FFFTP」という転送ソフトを使用して学びました。このソフトは音声によく対応し、視覚障害者が使用しやすいソフトで、一般のソフトでこれほど視覚障害者にも使いやすいソフトは少ないと参加した方からも聞きました。最近、視覚障害者のホームページが大変多くなりましたが、ソフト面でも充実したものがあることを知りました。
実際にホームページのデータ作成の学習を「フロントページエクスプレス」というソフトを使用して行いました。
午前中はこうしたホームページ作成の基本を学んで終わりました。
昼食は全員で近所の寿司屋でとり、自然と和気あいあいの雰囲気で午後の学習へ進みました。
午後は参加者が作成したホームページを実際に音声で再現しながら学びました。講師は平瀬徹さんが担当しました。
眼ですぐ一面を確認できる場合と、音声で確認することの違いを実際に知る機会になりました。
弱視の方が見られることも考えて文字の大きさを決めることが大切であり、背景もそういうことを念頭に選ぶことを教えられました。多くの方は文字サイズは14で太文字が見易いということでした。
音声で聞くときについてもソフトが違うとフレームを使用した場合、ページ内リンクをした場合、多少対応が違うことも知ることができました。
視覚障害者をあまり意識しすぎてイラストも写真もないのは寂しいでしょう、という指摘も講師からありました。イラストや写真には説明を入れて欲しい、と入れ方を教えてもらいました。
漢字について音声で間違って読んでしまうことに対しては、実際に読んでいる人たちは間違って読むことにそれほど困るとは思っていないということも聞き、認識を改める機会になりました。このことについてはルビを入れる方法を教えてもらいました。
リンクは張る場合、ときとして「ここ」とか「こちら」と書かれているだけでは何処へ行くか分からなかったりするので、何処へリンクしているかをはっきり書いてもらえるとありがたい、ということも教えられました。
今回のHP作成勉強会はホームページを作成し、公開する学習会ではありましたが、視覚障害者の皆さんが音声で接しられるときのことについて、学べたことが大きな成果の一つでもありました。
長く点訳に携わっていて視覚障害者の方々とのお付き合いも重ねたつもりでもまだまだ、改めなくてはならないことがあることを知る機会にもなりました。
NBN名古屋点訳ネットワーク広報部