名古屋の点訳出版ボランティアサークル大樹会の表示

勉強会

大樹会では、毎月、最後の日曜日に集まり、印刷、発送の作業を行っていますが、
点訳者のスキルアップのため勉強会をやっています。勉強会の様子をご紹介します。


6月25日(日)

テーマ

分かち書きの基本


仮名文字体系の点字では、一定のルールに従って分かち書きを行わないと読みにくいばかりでなく、正確に意味も伝わりません。分かち書きとは、以下のように説明されています。


【日本語の文の単位は、自立語または自立語に助詞や助動詞を添えたものからなっている。
点字はこの文節と呼ばれている「文の単位」によって分かち書きを行う。


(便宜的には、助詞の「ね」や「さ」を挿入して意味が変わらない場所が「文の単位」の区切り目と考えることができる。)】


美しい□山桜
点字を□書く
歩きながら□手を□振る

解説やいくつかの例を読んでも、実際に点訳してみると、さて?どっちかな?というケースがあり、実例で勉強会をしました。大樹会会員の誤訳の実例で勉強しました。

(誤)またたくまに      (正)またたく□まに
(誤)したほか        (正)した□ほか
(誤)かった□ばかりの   (正)かったばかりの
(誤)みぎ□はんしん    (正)みぎはんしん
(誤)こーした         (正)こー□した

・経験者でもうっかりというか、勘違いすることがあります。下記の例は分かち書きしそうですが、しないそうです。
「にごりみずでも」「ふこーつづき」「ばすどおりうら」「かけひきだけの」


・分かち書きするか、団体、グループによって、見解の分かれるケースもあります。
「ガソリンスタンド」「ナゴヤドーム」「クルマイス」「インターネット」・・・・・


大樹会としてのルールを検討中です。



7月31日(日)

テーマ

数字を含む言葉の書き方


数を含む言葉は数字で表すことを原則としますが、数を含む言葉で和語読みするもの
はカナで書きます。数を置き換えて意味が通じれば数字なのですが、実際どちらかな?

というケース案外あるものです。

数で書くもの

1げいに ひいでる
1ご 1え
ごぜん 1じ
すし 1にんまえ


カナで書くもの


かんさい いちえん

いちどに たべる
いちにんまえの かお

同じ言葉でも使い方によって書き方が変わるケースがあります。

1ぽん しょうぶ  ⇔ いっぽん とられたなあ
3げん ながや  ⇔ さんげんじゃや(住所)

例題で勉強会しました。

数字で表現するものです。

それが1番の理由です。部屋に1晩とまる。前に1度見たことがある。


カナであらわすもの。

それがいちばん大きい問題だ。横いちもんじに並べなさい。いっしゅ異様な雰囲気。


数字とかなが混ざるこんな例もあります。

いっしょうに1回の出来事。
砂糖をいちどに入れないで2度に分けて入れます。


戻るトップページに戻る