『私は、どう考えても『窓ぎわのトットちゃん』よりおもしろいことは書けない、と思っていた。私の人生でトモエ学園時代ほど、毎日が楽しいことはなかったから。だけど、私のようなものの「それから」を知りたいと思ってくださる方が多いのなら、書いてみようかなと、だんだん思うようになった。
よし!と思うまで、なんと四十二年もかかってしまった。』
(本文より)
老いの先人たち、ヴィオラ母さん、猫、昆虫…
私の生き方の原点がここにあった―
コロナ禍、母の死を経て見えてきた
老いと死にまつわるエッセイ(本より)
「死刑はやむを得ないが、私としては、君には出来るだけ長く生きてもらいたい」(死刑判決言い渡しの後で)。裁判官は無味乾燥な判決文を読み上げるだけ、と思っていたら大間違い。ダジャレあり、ツッコミあり、説教あり。スピーディーに一件でも多く判決を出すことが評価される世界で、六法全書を脇におき、出世も顧みず語り始める裁判官がいる。本書は法廷での個性あふれる肉声を集めた本邦初の語録集。これを読めば裁判員になるのも待ち遠しい
零細工場の息子・山崎瑛と大手海運会社東海郵船の御曹司階堂彬。生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きてきた。やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる、逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いが始まった―。感動の青春巨篇。文庫オリジナル。
麻美の彼氏の富田がタクシーの中でスマホを落としたことが、すべての始まりだった。拾い主の男はスマホを返却するが、男の正体は狡猾なハッカー。麻美を気に入った男は、麻美の人間関係を監視し始める。セキュリティを丸裸にされた富田のスマホが、身近なSNSを介して麻美を陥れる凶器へと変わっていく。一方、神奈川の山中では身元不明の女性の死体が次々と発見され……。
事故で首の骨を折り、一瞬にして手脚が動かない四肢麻痺に成る。
誰にでも起こり得る突然の障害を、受け入れるまでの25年間の主人公の心情を描いたノンフィクション。
時はバブルの企業戦士の日々が、突然に人の施しなしでは暮らせなくなる。
仕事に復活する強い意志でリハビリテーションに励むが、指先ひとつ動かせない重度障害に気づいていく。
愛猫や家族との別離を重ね、朝から就寝まで介護ヘルパーさんと暮らす日々にて、二度目の人生を会得していく。
寝返りすらできず天井を見つめる日々で、
心折れながらも進み、心のしなやかさと絶望から生き直す力を、ネコたちを通じ培うライフストーリー。
「幸せな思い込み」はその通りになる
死ぬ瞬間まで「愉しいことだけ」を考えて暮らす方法
ポジティブ思考の元祖!
転んだら、起き上がればいいのです。
失敗したら反省すればいいのです。
人間というものは体験することによって、必ず、一握りのものをつかんで、立ち上がるのです。
(原本帯より)
今日もできる限りいい一日にしようと人生を必死で生きている人たちへ
だんじりが駆けめぐる祭りの夜
決して交わることのなかった父と息子におとずれる奇跡。
著作累計100万部を突破した小説家・喜多川泰が紡ぐ心の再生物語。
サンマーク出版
(本の帯より)