平成16年こよみ
平成16年1月~平成17年1月の日割表。
日割表には、日、七曜日、六曜、行事を編集。
智恵子抄
明治の末年、グロキシニアの鉢植をもってアトリエを訪れた智恵子嬢を
「人類の泉」と讃えた恋愛時代から、「東京に空が無い」と語り合った
幸福な結婚生活を経て、夫人の発病、そして昭和13年10月の永別。
しかも死後なお募る思いを「智恵子の裸形を残して、わたくしは天然の素中に帰ろう」と歌い、
昭和31年4月の雪の夜に逝った詩人の、全生涯を貫く稀有な愛の詩集である。
テロリストのパラソル
アル中バーテンダーの島村は、過去を隠し20年以上もひっそり暮らしてきたが、
新宿中央公園の爆弾テロに遭遇してから生活が急転する。
ヤクザの浅井、爆発で死んだ昔の恋人の娘・塔子らが次々と店を訪れた。
知らぬ間に巻き込まれ犯人を捜すことになった男が見た真実とは…。
史上初の乱歩賞&直木賞W受賞作。
街道をゆく 9
農業というのは、日本のある地方にとっては死物狂いの仕事であったように思う。
耕シテ天に至ル。貧ナルカナ…この有名なことばは、
明治中期に日本にきた清国の政治家が、瀬戸内海を汽船で神戸へむかいつつ、
内海の島々の耕作の状態をみて驚歎してつぶやいたことばである(本文より)
若草色のポシェット
杉原爽香(すぎはらさやか)15歳の秋―それは、親友の死ではじまった。
「学校で会いたいな」土曜の深夜、爽香が受けた電話は、
行方不明中の親友・松井久代(まついひさよ)からだった。
学校へ急行した爽香は、教室で久代の死体を発見する。
首に、紐が食い込んだような跡が残る死体の近くには、
若草色のポシェットが落ちていた。
主人公が毎年読者とともに成長する画期的シリーズ第1弾!
万葉のいぶき
千二百余年の歴史を超えてよみがえる万葉のロマン
・・・<万葉のこころ>を愛し求め続ける著者が、
読者をおおらかな古代人の世界へと誘う。
万葉の歌を《愛》《旅》《四季》の角度から捉えた本書は、
全国の万葉故地をくまなく訪れた著者ならではの語りかけで、
風土のなかに生まれ、息づいた歌ごころを、
もっとも古くて、もっとも新鮮な生のいぶきとして伝える。
ホワイトアウト
日本最大の貯水量を誇るダムが、武装グループに占拠された。
職員、ふもとの住民を人質に、要求は50億円。
残された時間は24時間!
荒れ狂う吹雪をついて、ひとりの男が敢然と立ち上がる。
同僚と、かつて自分の過失で亡くした友の婚約者を救うために。
圧倒的な描写力、緊迫感あふれるストーリー展開で話題をさらった、
アクション・サスペンスの最高峰。
吉川英治文学新人賞受賞。
万有引力の殺意
団地のベランダから植木鉢が落ち、下にいた男が即死した!
第1発見者は、団地に住む主婦新名明美と小学生の里美母娘。
明美は死体の顔を見て取り乱し、妙な様子…。
里美のほうは、事件を知った担任の先生の態度を不審に思い、
クラスメイトと結託して、匿名の手紙を先生に出した。
その直後、先生が首吊り自殺を図って…。
迫真のファミリー・サスペンス
ひまつぶしの殺人
いっけん平凡な5人家族。
そのじつ彼らはそれぞれ、泥棒、殺し屋、詐欺師(さぎし)、警官である。
家族全員の秘密を知るのは、次男の弁護士・早川圭介(はやかわけいすけ)ただひとり。
そしていま、早川家の関心は、謎の石油王が持つ宝石に集中。
圭介は大いに悩んだ…。
湖畔のホテルで起こる喜劇、悲劇、殺人劇。傑作ユーモア・ミステリー!
平成15年度こよみ
平成15年の方位吉凶・月ごとのカレンダー・日々行事などを採しています。
参考資料 高島易断本部編纂(高島大鳳)神榮館
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