ツアー1989
1989年の香港ツアーで一人の青年が消えた。
彼が想いを寄せていた女性、同じツアーに参加した会社員、添乗員
…青年を取り巻く人々の記憶は、肝心なところが欠落していた。
15年後、彼の行方を追う駆け出しライターは、当時ひそかに流行していた
「迷子つきツアー」という奇妙な旅に行き着くが―。
記憶のいたずらが、一人の人間の運命を変える。
現実と虚構の境が揺らぐ、ミステリアスな物語。
チーム・バチスタの栄光
東城大学医学部付属病院の“チーム・バチスタ”は
心臓移植の代替手術であるバチスタ手術専門の天才外科チーム。
ところが原因不明の連続術中死が発生。
高階病院長は万年講師で不定愁訴外来の田口医師に内部調査を依頼する。
医療過誤死か殺人か。田口の聞き取り調査が始まった。
第4回『このミス』大賞受賞、一気にベストセラー入りした
話題のメディカル・エンターテインメントが待望の文庫化。
三毛猫ホームズの恐怖館
三毛猫ホームズと片山兄妹が、ガス爆発で危機一髪!
現場からは女高生の死体が発見され、しかも彼女は妊娠していた!
一方、女性恐怖症の片山刑事にラブレターを送りつけた女高生も背中を刺される。
高校の〈怪奇クラブ〉の活動を背景に繰り広げられる謎また謎。
殺された娘が飼っていた黒猫は何を見た?
懐かしの怪奇映画を愛する著者ならではの長編推理傑作!
初心者用「本治法」古医書はり講座
初学者の皆さんが、熟語の名前(陰と陽・気と血・盛と衰等)、
規則の決定(陰陽・表裏・寒熱・虚実の分類)、
法則の分析(五行の応用)の各種の単語を沢山覚え、
臨床のときに正しく応用できるように、継続は力なりを実行し、
何回も反復し、正確に把握して、易治・難治を理解することができるようにしたのが、
この初学者用の本治法です。(前書きより)
読み解き「般若心経」
死にゆく母
残される父の孤独
看取る娘の苦悩
苦しみにみちた生活から向かい合う日々のお経。
般若心経、白骨、観音経、法句経、地蔵和讃―
詩人の技を尽くして画期的な現代語に訳していく。
心に切り刻むように思い出し、
悔いてあやまりたい。
寝たきりの母になって、
はじめてすくわれた。
夫をなくした友人の悲しみを思って、
耳をすます。
気がついたらまわりは、
老いて病んで苦しんで
死んでいく人でいっぱい。
三毛猫ホームズの駈落ち
土地持ちの大富豪・片岡家と山波家は
先祖代々伝統的に(?)犬猿の仲が続いていた。
片岡家の長男義太郎と山波家の長女晴美が、相思相愛の仲となって
駈落ちするに至り、事態はますます紛糾した。それから12年―。
片岡家の三男坊と山波家の一人息子が、刺し違えて死亡する事件が起った。
だが、そこに殺人の匂いが。そして第二、第三の殺人が…。
超人気作家・赤川次郎が放つ、「三毛猫シリーズ」第5弾!!
三毛猫ホームズの狂死曲
「命が惜しかったら、演奏をミスするんだ」
権威あるヴァイオリンコンクールの決勝に進出する桜井マリにかかった
謎の脅迫電話を片山刑事の妹、晴美がうけてしまった!
最終選考に残った苦学生、プレイボーイ、深窓の令嬢風、コンクール荒らし等、
7人の男女は、東京近郊の宏大な別荘で一週間外部との連絡を絶たれて、
課題曲ととりむくことになった。
三毛猫ホームズと片山刑事は、この〈巨大な密室〉に張り込んだが…。
殺人、自殺未遂、放火、地震、奇妙な脅迫。
次々起こる難事件を片山、いやホームズはどうさばくか?
ベストセラー独走中のユーモアミステリー。
長い長い殺人
長編推理小説
…財布の中で現金は、きれいな金も汚い金も、みな同じ顔をして収まっている。
しかし、財布の気持ちになれば、話は別だ。
刑事の財布…
「英語が恐い」殺人事件
本作は日本にまだ日の出の勢いがあったバブル末期の社会状況を背景に書かれています。
クライマーズ・ハイ
1985年、御巣鷹山に未曾有の航空機事故発生。
衝立岩登攀を予定していた地元紙の遊軍記者、悠木和雅が全権デスクに任命される。
一方、共に登る予定だった同僚は病院に搬送されていた。
組織の相剋、親子の葛藤、同僚の謎めいた言葉、報道とは―。
あらゆる場面で己を試され篩に掛けられる、著者渾身の傑作長編。
空海の本
密教最大の聖者の実像と伝説を探る
日本仏教における空前絶後の巨人・弘法大師空海を解剖する一冊。
その生涯の謎から超人伝説の真相、神秘的な異説秘説までを徹底紹介する。
また巻末付録にて、空海の著作群から選り抜いた、
密教思想のエッセンスたる名句・名言を厳選紹介。
ビギナーズ日本の思想 福沢諭吉「学問のすすめ」
「人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」というのは、
生き方や暮らしぶりが平等なのではなくて、
生きていくうえでの権利――自分の働きで、自由に、しかも他人の自由も妨げずに、
みんなが安楽に生きていくことが平等なのだと、…
英傑の日本史 信長・秀吉・家康編
農民兵士を傭兵に、同族主義を実力主義に、
多くの慣習を次々と変えて乱世を勝ち抜いた信長。
「人たらし」と呼ばれるほどの対人交渉術と謀略の才で、
最高の出世を果たした秀吉。
生涯幾度もの苦難と失敗を重ね、腰が低く誰からも慕われた家康。
軍備のみならず、政治、経済、社会、そして信仰に至るまで、
戦国の常識を打ち破った三傑の生き様から、見えてくるものは何か?
固定観念を取り払い、歴史の細部に隠されている真実に迫る!
それでも世界一うまい米を作る
飢えない準備をしていますか?
世界を食べ尽くす中国の脅威 日本が安全な食糧を買えなくなる日、そのとき
あなたはどうします?
皇太子が感激した稲田米とは
「食の民間安保」とは、たんに農作物を作ればいいのではない。
国の食糧安保のように業者に丸投げせず、生産者と消費者をいかにつなげるか、
主観的な「安心」と客観的な「安全」をどうやって認証するか、
食糧難がやってきても耐えられる農業をどうやって再生するか、
彼らはそんなことを試行錯誤していた。
(中略)「世界一うまい米を作る」と宣言し、米から野菜、果実まで、
すべての基準を「食べてうまいこと」にした。
なぜ「うまいこと」が「食の民間安保」につながるのか…。<本文より>
日高山伏物語
日高山伏どんは、天下広しといえども、ことケチンボウにかけては
その右に出るものがいない。
鹿児島地方に広く語られている経済民話。
これでおしまい
「これでおしまい」朦朧としながら、勝海舟はそう呟いた。
戦国、江戸、明治。それぞれの時代を生き抜いた百十六人の究極の言葉集。
三毛猫ホームズの怪談
西多摩の一角を開発したニュータウンの大団地で、子供が次々と謎の事故に見舞われた。
一方、近くの旧村で<猫屋敷>の女主人・石沢常代が、
11匹の猫とともに何者かに斬り殺された。
そして第二、第三の殺人が…。
ユニークな推理と鋭い冴えで人間たちを参らせる「三毛猫ホームズ」と
捜査一課の刑事で女性恐怖症の片山。妹の晴美。
晴美に首ったけで、猫に滅法弱い目黒署の刑事・石津。
<猫屋敷>のまわりで次々と起る奇怪な事件を名探偵ホームズが鋭く推理する、
楽しくてスリリングな長編ミステリー。
三毛猫ホームズの追跡
世はあげて教育講座の花ざかり。
片山刑事の妹・晴美も「新都心教養センター」で受付嬢に。
ところが、講師が次々と殺されてゆく!
片山は、いや三毛猫ホームズはこの事件をどうさばく?
本書ではじめて、晴美に片想いする目黒署の石津刑事が登場。
「三毛猫シリーズ」のレギュラーが、全員そろった記念碑的作品!
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