2014年制作漢点訳書籍一覧

2014年制作漢点訳書籍一覧


書籍 著者 出版社 巻数 編集ソフト
世に棲む日日(二) 司馬 遼太郎 文春文庫 全6巻 OpwBE
世に棲む日日ひび(一) 司馬 遼太郎 文春文庫 全6巻 OpwBE
武士の献立 大石 直紀おおいし なおき< 小学館 全3巻 OpwBE
銀二貫 高田 郁たかだ かおる 幻冬舎時代小説文庫 全4巻 OpwBE
利休にたずねよ 山本 兼一やまもと けんいち PHP研究所 全8巻 OpwBE
よくわかる日本経済入門 塚崎 公義つかさき きみよし 朝日新聞出版 全4巻 OpwBE
たどたどしく声に出して読む  歎異抄たんにしょう 伊藤 比呂美 ぷねうま舎 全2巻 OpwBE
カード・ウォッチャー 石持 浅海いしもち あさみ 角川春樹事務所 全4巻 OpwBE
ビブリア古書堂の事件手帖 三上 延みかみ えん メディアワークス文庫 全4巻 OpwBE



世に棲む日日(二)

海外渡航を試みるという、大禁を犯した吉田松陰は郷里の萩郊外、
松本村に蟄居させられる。
そして安政ノ大獄で、死罪に処せられるまでの、わずか三年たらずの間、
粗末な小屋の塾で、高杉晋作らを相手に、松陰が細々とまき続けた小さな種は、
やがて狂気じみた、すさまじいまでの勤皇攘夷運動に成長し、
時勢を沸騰させてゆく。

世に棲む日日(一)

嘉永六(1853)年、ペリーの率いる黒船が浦賀沖に姿を現して以来、
攘夷か開国か、勤王か佐幕か、をめぐって、国内には、激しい政治闘争の嵐が吹き荒れる。
この時期骨肉の抗争をへて、倒幕への主動力となった長州藩には、
その思想的原点に立つ吉田松陰と後継者たる高杉晋作があった。
革命期の青春の群像を描く歴史小説全四冊。

武士の献立

江戸時代。
将軍家や大名家には、台所御用を勤める、武士の料理人たちがいた。
主君のため、刀を包丁に持ちかえて日々の食事をまかなう侍たちを、
人々は揶揄【やゆ】と親しみをこめて「包丁侍」と呼んだ。

銀二貫

大坂天満の寒天問屋の主・和助は、仇討ちで父を亡くした鶴之輔を銀二貫で救う。
大火で焼失した天満宮再建のための大金だった。
引きとられ松吉と改めた少年は、商人の厳しい躾と生活に耐えていく。
料理人嘉平と愛娘真帆ら情深い人々に支えられ、松吉は新たな寒天作りを志すが、
またもや大火が町を襲い、真帆は顔半面に火傷を負い姿を消す…。

利休にたずねよ

釜の湯音が、松籟【しょうらい】のごとく響いている。
瞼【まぶた】を閉じると、闇のなかに凜々【りり】しい女の顔がくっきりとうかんだ。
あの日、女に茶を飲ませた。
あれからだ、利休の茶の道が、寂【じゃく】とした異界に通じてしまったのは。
(本文より)

よくわかる日本経済入門

現在の日本経済を知り、
今後の日本経済を
考えるために、
「常識」として
知っておきたい経済知識、
日本経済の生の姿を、
この一冊で!


たどたどしく声に出して読む  歎異抄

親鸞、東京は下町をゆく
歯切れのよいリズムと、飾りのない響き、江戸前のなつかしい説法で、心の湯浴みを!

迷いのつきないおれたちは、
どんな行をしたって
生きたり死んだりの
くりかえしをやめられないのだ。
アミダ仏は、それをあわれんで
おれたちみんなを救おうと
誓ってくださった。
悪人どもを
仏にしてくださるためなんだよ。
だから、
アミダにおまかせするしかない悪人は
浄土にいちばんちかいところにいる。
善人だって浄土に
生まれかわることができるんだから
ましてや悪人にそれが
できないわけがないじゃないか。
        ―『歎異抄』より

カード・ウォッチャー

書き下ろし長編ミステリー
退社時刻は みんな揃って 17:55。残業なんてしてません。
労災調査を発端に次々と明るみに出るサービス残業の実態。
そんな中、変死体が発見されるのだが…
〈カードウォッチャー〉
タイムカードの打刻と勤務状態を検査する、労働基準監督官のこと
(正式名称ではありません)

ビブリア古書堂の事件手帖

栞子さんと奇妙な客人たち

不思議な事件を呼び込むのは一冊の古書
鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。
そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。
残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。
接客業を営む者として心配になる女性だった。
だが、古書の知識は並大抵ではない。
人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、
いわくつきの古書が持ち込まれることも。
彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。
これは“古書と秘密”の物語。



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