2020年制作漢点訳書籍一覧

2020年制作漢点訳書籍一覧


書籍 著者 出版社 巻数 編集ソフト
「伴走者」
夏・マラソン編・冬・スキー編
浅生あそう かも 講談社文庫 全4巻 OpwBE
「頂へ 藤井聡太を生んだもの」 中日新聞文化部 岡村淳司・編著 中日新聞社 全4巻 OpwBE
「ちゃんちゃら」 朝井 まかて 講談社文庫 全7巻 OpwBE
「政と源」 三浦 しをん 集英社オレンジ文庫 全6巻 OpwBE
「天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い」 中村 てつ NHK出版 全3巻 OpwBE
赤い風 梶 よう子 文藝春秋 全6巻 OpwBE
辛夷こぶしの花 葉室はむろ りん 徳間文庫 全6巻 OpwBE
舟を編む 三浦 しをん 光文社 全5巻 OpwBE
木曜組曲 恩田 陸 徳間書店 全5巻 OpwBE
恋歌れんか 朝井まかて 講談社 全6巻 OpwBE
花だより
みをつくし料理帖 特別巻
高田 郁 角川春樹事務所 全5巻 OpwBE
禅とジブリ 鈴木 敏夫 淡交社 全3巻 OpwBE
阿蘭陀おらんだ西鶴さいかく 朝井 まかて 講談社 全5巻 OpwBE
あの家に暮らす四人の女 三浦 しをん 中央公論新社 全5巻 OpwBE
歴史逆行SF
 「2050年は江戸時代」
石川 英輔 PHP研究所 全5巻 OpwBE
渋沢栄一 人間の礎 童門どうもん 冬二ふゆじ 集英社文庫 全5巻 OpwBE
断固として進め 江上えがみ ごう 徳間書店 全6巻 OpwBE
一日一生 酒井さかい 雄哉ゆうさい 朝日新書 全2巻 OpwBE
螢草ほたるぐさ 葉室はむろ りん 双葉社 全5巻 OpwBE
先生のお庭番 朝井まかて 徳間文庫 全4巻 OpwBE
空の色 三平みつひら 訓子くにこ 文芸社 全4巻 OpwBE
大坂誕生 片山 洋一 朝日新聞出版 全5巻 OpwBE
すかたん 朝井 まかて 講談社 全5巻 OpwBE
わたし、型屋の社長になります 上野うえの あゆむ 小学館 全5巻 OpwBE
名君のいしぶみ 保科正之ほしなまさゆきの生涯 中村なかむら 彰彦あきひこ 文春文庫 全13巻 OpwBE
かばんやの相続 池井戸いけいど じゅん 文春文庫 全6巻 OpwBE


「伴走者」
夏・マラソン編・冬・スキー編

伴走者とは、視覚障害者と供に走るランナーである。「速いが勝てない」ち言われ続けた淡島あわしまは、サッカーのスター選手として活躍しながら事故で視力を失った内田(うちだ)の伴走者として、パラリンピック出場をかけ国際大会で金メダルを狙う。アルペンスキーのガイドレーサーを描く「冬・スキー編」も併録。

「頂へ 藤井聡太を生んだもの」

 デビューから無敗で連勝記録を打ち立て、将棋ブームを巻き起こした愛知県瀬戸市の藤井聡太六段・15歳。地元記者が幼少時代から掘り起こし、東海棋界の歴史や将棋ソフトの進化などの話題も織り交ぜながら、天才棋士の歩みをつづる。取材メモや熱戦譜も収録。棋界の超新星に迫る1冊。

「ちゃんちゃら」

 江戸・千駄木せんだぎ町の庭師一家「植辰うえたつ」で修行中の元浮浪児「ちゃら」。酒好きだが腕も気風きっぷもいい親方の辰蔵に仕込まれて、山猫のようだったちゃらも、一人前の職人に育ちつつあった。しかし、一心に作庭に励んでいた一家に、とんでもない厄介事が降りかかる。青空の下、緑の風に吹かれるような、爽快時代小説!

「政と源」

 「来年の桜を見られるのか、俺たちは」「さあなあ」 政と源
 東京都墨田区Y町。つまみかんざし職人・源二郎げんじろうの弟子である徹平てっぺいの様子がおかしい。どうやら、昔の不良仲間に強請ゆすられたらしい。それを知った源二郎は、幼なじみの国政くにまさとともにひと肌脱ぐことにするが―。当年とって七十三歳の国政と源二郎は、正反対の性格ながら、なぜか良いコンビ。水路のある下町を舞台に老人パワーを炸裂させるふたりの、痛快で心温まる人情譚!(本のカバーより)

「天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い」

 なぜ、医師が1600本の井戸を掘り、25キロに及ぶ用水路を拓いたのか?今なお続く大旱魃だいかんばつと格闘する一人の日本人の記録。  現地三十年の体験を通して言えることは、私たちが己の分限を知り、誠実である限り、天の恵みと人のまごころは信頼に足るということです。(「はじめに」より)  「信頼」は一朝にして築かれるものではない。利害を超え、忍耐を重ね、裏切られても裏切り返さない誠実さこそが、人々の心に触れる。それは、武力以上に強固な安全を提供してくれ、人々を動かすことができる。私たちにとって、平和とは理念ではなく現実の力なのだ。私たちは、いとも安易に戦争と平和を語りすぎる。武力行使によって守られるものとは何か、そして本当に守るべきものとは何か、静かに思いをいたすべきかと思われる。(「終章」より)

赤い風

 徳川綱吉の治世下、川越藩の領内では、牛馬のための飼料や堆肥のための草を採取する秣場まぐさばでの、農民同士の諍いが何十年も絶えなかった。集団で襲われ、百姓が命を落とす悲劇までおきていた。
そんな中、新たに藩主についた柳沢保明(のちの吉保)は、諍いの場となっている荒涼たる原野を二年で畑地にせよ、という前代未聞の命を下した。そして、曾根権太夫ら側近の家老らを現地に派遣し農民を指揮させたが、やがて武士と農民の間には軋轢が生じ、二年での完成が危ぶまれていく。そんな中、保明は懐刀の荻生徂徠を現場に送り込み、事態の打開を試みるが……。
江戸前期、武士と農民が身分をこえて空前の大開拓に挑む力作歴史長編!

辛夷こぶしの花

 九州豊前ぶぜん、小竹藩の勘定奉行・澤井家の志桜里しおりは嫁いで三年、子供が出来ず、実家に戻されていた。ある日、隣家に「抜かずの半五郎」と呼ばれる藩士が越してくる。太刀のつば栗形くりかたを紐で結び封印していた。澤井家の中庭の辛夷の花をめぐり、半五郎と志桜里の心が通う。折しも小竹藩では、藩主と家老三家の間で主導権争いが激化していた。大切な人を守るため、抜かずの半五郎が太刀を抜く!

舟を編む

 出版社の営業部員・馬締まじめ光也みつやは、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。
新しい辞書『大渡海だいとかい』の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。
定年間近のベテラン編集者。
日本語研究に人生を捧げる老学者。
辞書作りに情熱を持ち始める同僚たち。
そして馬締がついに出会った運命の女性。
不器用な人々の思いが胸を打つ本屋大賞受賞作!

木曜組曲

 耽美派たんびは小説の巨匠、重松しげまつ時子ときこが薬物死をげて四年。
時子に縁の深い女たちが今年もうぐいす館に集まり、彼女をしのぶ宴がもよおされた。
ライター絵里子えりこ、流行作家尚美なおみ、純文学作家つかさ、編集者えい子、出版プロダクション経営の静子しずこ
なごやかな会話は、謎のメッセージをきっかけに、告発と告白の嵐に飲み込まれてしまう。
重松時子の死は、はたして自殺か、他殺か―?傑作心理ミステリー。

恋歌れんか

 樋口一葉の師・中島歌子は、知られざる過去を抱えていた。
幕末の江戸で商家の娘として育った歌子は、一途な恋を成就させ水戸の藩士に嫁ぐ。
しかし、夫は尊王攘夷の急先鋒・天狗党の志士。
やがて内乱が勃発すると、歌子ら妻子も逆賊として投獄される。
幕末から明治へと駆け抜けた歌人を描く、直木賞受賞作。

花だより
  みをつくし料理帖 特別巻

 みおが大坂に戻ったのち、文政五年(1822年)春から翌年初午にかけての物語。
店主・種市とつる家の面々をめぐる、表題作「花だより」。
澪のかつての想いびと、御膳奉行の小野寺数馬と一風変わった妻・乙緒との暮らしを綴った「涼風あり」。
あさひ太夫の名を捨て、生家の再建を果たしてのちの野江を描いた「秋燕しゅうえん」。
澪と源斉夫婦が危機を乗り越えて絆を深めていく「月の船を漕ぐ」。

 シリーズ完結から四年、登場人物たちのその後の奮闘と幸せとを料理がつなぐ特別巻、満を持して登場です!

禅とジブリ

 スタジオジブリ・プロデューサー鈴木敏夫が三人の禅僧と語る〈半径3メートル〉の禅問答。
 やわらかく、やさしく、強く、この時代を生きるには。

阿蘭陀おらんだ西鶴さいかく

 江戸前期を代表する作家・井原西鶴。
彼の娘おあいは、盲目めしいの身ながら、亡き母に代わり料理も裁縫もこなす。
一方、西鶴は、手前勝手でええ格好しいで自慢たれ。
傍迷惑はためいわくな父親と思っていたおあいだったが、『好色一代男』の朗読を聴いて、父への想いが変わり始める。
小説を読む歓びに満ちた、織田作之助賞受賞作。

あの家に暮らす四人の女

 ここは杉並の古びた洋館。
父の行方を知らない刺繍作家の佐知と気ままな母・鶴代、佐知の友人の雪乃(毒舌)と多恵美(ダメ男に甘い)の四人が暮らす。
ストーカー男の闖入に謎の老人・山田も馳せ参じ、今日も笑いと珍事に事欠かない牧田家。
ゆるやかに流れる日々が、心に巣くった孤独をほぐす同居物語。織田作之助賞受賞作。

歴史逆行SF 「2050年は江戸時代」

「工業化社会が終った西暦2050年は、いったいどんな社会になっているのか。
近代文明は日本社会に何をもたらしたのか。
現代の日本に警鐘を鳴らす衝撃の近未来SF!」

渋沢栄一 人間の礎

「日本資本主義の父」、渋沢栄一。
武蔵国むさしのくに血洗島村ちあらいじまむらの農家に生まれた栄一は、幕末には過激な尊王攘夷青年となっていた。
平岡円四郎との出会いが彼の運命を変える。
一橋慶喜の家臣となり、その本質を捉えたぶれない判断力と交渉力で
めきめきと頭角を現していく。
パリで学び帰国した後は士魂商才を掲げ、
「論語とソロバン」の精神で五百を超える事業に関わる。
現代に通じる経済の礎となった男の生涯。

断固として進め

本のカバーより
復活か衰退か?
本業崩壊、未曾有の経営危機に男たちが立ち上がった!
大ヒット商品〈アスタリフト〉を開発した富士フイルム、奇跡の業態転換を描く鮮烈ビジネス小説

変われる者だけが生き残る!
デジタル化でフィルム需要が激減する!
社員数7万人強、国内最大手の日本写真フイルムに未曾有の危機が訪れようとしていた。
リストラが断行される中、窓際族の中高年に〈化石プロジェクト〉なるものが立ち上がった。
彼らが創ろうとしたのは、なんと化粧品!フィルムの乳化技術がコスメに転用できる―。
「フィルム屋が化粧品か」社内外の白眼視をよそに、彼らは必死の挑戦を繰り返す。
その行方は?

一日一生

NHK「あさイチ」で村木厚子さん(元厚労事務次官)が紹介!
「この本に救われました」
故酒井雄哉・大阿闍梨の言葉
本書を読めば、その言葉に込めた想いがわかる―。
シリーズ累計30万部突破!

螢草

切腹した父の無念を晴らすという悲願を胸に、武家の出を隠し女中となった菜々。
意外にも奉公先の風早家は温かい家で、
当主の市之進や奥方の佐知から菜々は優しく教えられ導かれていく。
だが、風早家に危機が迫る。
前藩主に繋がる勘定方の不正を糺そうとする市之進に罠が仕掛けられたのだ。
そして、その首謀者は、かつて母の口から聞いた父の仇、轟平九郎であった。
亡き父のため、風早家のため、菜々は孤軍奮闘し、ついに一世一代の勝負に挑む。
日本晴れの読み心地を約束する、極上の時代エンターテインメント。


先生のお庭番

出島に薬草園を造りたい。依頼を受けた長崎の植木商「京屋」の職人たちは、
異国の雰囲気に怖じ気づき、十五歳の熊吉を行かせた。
依頼主は阿蘭陀オランダから来た医師しぼると先生。
医術を日本に伝えるため自前で薬草を用意する先生に魅せられた熊吉は、
失敗を繰り返しながらも園丁として成長していく。
「草花を母国へ運びたい」先生の意志に熊吉は知恵をしぼるが、思わぬ事件に巻き込まれていく。

空の色

新選組沖田総司の半生。

大坂誕生

「大坂再興の大任、御身に任せる!」
大御所家康から直々に大命を下された松平忠明。
豊臣滅亡後の荒廃した彼の地を、反徳川包囲網の中、知略と胆力で乗り越えて
次々と大胆な計略を練っていく―。

すかたん

江戸詰め藩士だった夫が急死し、大阪の青物問屋に女中奉公に出た知里ちさと
戸惑いながらも、次第に天下の台所のうまいもんに目覚めていく。
ただ問題は、人好きはするが、遊び人でトラブルメーカーの若旦那。
呆れていた知里だったが野菜への純粋な思いを知り、いつしか強くかれるように。
おもろい恋の行く末は?

わたし、型屋の社長になります

広告代理店のOLだった花丘明希子は、脳出血で復帰できなくなった父親に替わって、
花丘製作所の社長になった。
しかし、会社は大幅な売り上げ減で銀行から借入金の返済を求められ、資金調達に駆け回ることに。
また、同業社の引き抜きにあって五人の社員が辞めていった。
そんなとき、大手自動車メーカーから連絡が入る。
ライバル企業に発注されていたラジエターキャップに不備があり、仕事が回ってきたのだ。
しかし、クリアしなければいけない技術的な壁が!
ひたむきに取り組む女性社長の奮闘と、中小企業の心意気を描いた製造業応援小説!
文庫オリジナル。

名君の碑 保科正之の生涯

江戸時代初期、二代将軍秀忠のご落胤として生まれた幸松は、信州高遠の保科家を継ぐ。
やがて異母兄である三代将軍家光に引き立てられ、幕閣に於いて重きをなすに至る。
会津へ転封となった後も、名利を求めず、傲ることなく、「足るを知る」こそ君主の道とした清しい生涯を、
時に熱く、時に冷静に描く著者渾身の書。

かばんやの相続

池上信用金庫に勤める小倉太郎。その取引先「松田かばん」の社長が急逝した。
残された二人の兄弟。会社を手伝っていた次男に生前、「相続を放棄しろ」と語り、
遺言には会社の株全てを大手銀行に勤めていた長男に譲ると書かれていた。
乗り込んできた長男と対峙する小倉太郎。父の想いはどこに?
表題作他五編収録。
解説・村上貴史

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